ここ数回は、動詞にニュアンスを込める方法を
学んできました。
こうやって学びを進めてくると、
動詞だけではなくて、他の部分にも
何かとニュアンスを込めたくなるものです。
- 動詞
- 形容詞
- 副詞
- 文章全体
その気になれば、文章のどこにだって、
ニュアンスを込めることは可能です。
ニュアンス、あるいは補足説明と言っても
良いかもしれませんね。いずれにせよ、
難しいことは何もありませんので、
今日も勉強していきましょう。
あ、ちなみにいきなり文法用語が登場しましたが
上記(=動詞、形容詞、副詞)ぐらいは、
残念ながら知っていた方が
何かと効率的に学習できます。
動詞や形容詞、副詞がどんなものか
分からないという人は、以下のブログから
改めて復習しておいてください。
適宜簡単にそれぞれの意味の復習はしますね。
では、本日の学習を進めましょう!
続:動詞にニュアンスを込める
動詞にニュアンスを込める方法は
既に学習しました。
例えば簡単な例で言えば、
- He plays tennis.
という文章があったとしましょう。
この文章の動詞、
つまり日本語にして言い切りの形が「う」で
終わるのは「遊ぶ」「する」を意味する
“play”ですから、この“play”にちょっとした
ニュアンスを込める方法です。
「彼はテニスができます。」
と言いたければ
- He can play tennis.
でしたね。では、さらにニュアンスを入れたい。
そうした場合にはどう言うかです。
「できる」の部分に「『上手に』できる」という
ニュアンスを入れたい場合はどうでしょう。
「上手に」「良く」という意味の“well”という
言葉を知っていれば言えそうですね。
ちょっと言ってみましょう。
- He can play tennis well.
- He plays tennis well.
言えました!それぞれ、
「彼は上手にテニスをできます。」
「彼は上手にテニスをします。」
この“well”は副詞っていうやつです。
副詞の復習はこちらでどうぞ。
極論”well”なんて無くても通じますよね。
だから副詞ということで間違いないです。
あくまで、ニュアンスを入れているだけです。
ですから実は文章のどこに入れても良いんです。
けどまぁ、この例文の場合には最後に入れるのが
話し方のリズムとしては自然だろうなぁ、
というぐらいの話です。
ではもうちょっとニュアンスを強めて、
単に「上手に」ではなくて「とても上手に」
と言いたい時にはどうしましょうか。
後でも出てきますが、副詞は副詞にも
ニュアンスを込めることができます。
というか、副詞は何にだってニュアンスを
入れることができるのです笑
つまり、
「上手に」という意味の“well“という副詞に
「とても」という意味の“very”という副詞を
かぶせれば良いだけなんですよね。
“very well”を最後に入れてみましょう。
- He plays tennis very well.
「彼はとても上手にテニスをします。」
できてしまいました!
このように話していくとニュアンスが加わり、
言葉が彩られていきますよね。
そんなイメージを持っていただければ幸いです。
形容詞にニュアンスを込める
そうしたら次は、形容詞にニュアンスを
込めてみましょう。
今まで見てきた英文は
- 「彼はとても上手にテニスをします。」
ということでしたから、形容詞はありません。
そもそも形容詞というのは、
日本語で言い切った時に「い」で終わります。
で、名詞や代名詞を「形容」しますね。
- 「彼はとても上手にテニスをします。」
この文章を、形容詞を使って
言い換えてみましょうか。
こんな感じでどうでしょう。
- 「彼はとても良いテニスプレイヤーです。」
こんな感じで言えれば「良い」という
形容詞を使うことができますね。
「良い」は完全に言い切りが「い」なので
見まごう事なき形容詞です。
「彼はとても良いテニスプレイヤーです。」
「良い」は英語で“good”です。
この“good”という形容詞に副詞の“very”を
つけてしまえば「とても良い」になります。
そして明らかに“tennis player”を形容しますね。
ということで、こうなるでしょう。
- He is a very good tennis player.
ついてこれましたか?
これで、“tennis player”という名詞を
形容する“good”という形容詞に、
副詞の“very”をつけることで、
形容詞“good”のニュアンスを強めることが
できたわけです。
ちなみに見てきた通りで
- He plays tennis very well.
- He is a very good tennis player.
どちらも同じ意味ですよね。
このように、同じことを言いたい場合でも
いくつかの言い方が頭に浮かぶと良いですね。
英語は相手が言っていることを言い換えながら
お互いの理解を促していく側面があるので
言い換えられる力は大切です。
まぁ、これは日本語でも同じですけどね。
副詞にニュアンスを込める
もう既に“very well”でも見てきたように、
副詞は副詞にニュアンスを込めることも
できてしまいます。
「上手に」という意味の“well“という副詞に
「とても」という意味の“very”という副詞を
つけるだけで「とても上手に」という具合に
副詞に対してニュアンスを入れていますよね。
ですから、例えばこの文章であれば、
“very”に何か違う副詞を入れれば、
また違ったニュアンスを出すことが
できるというわけです。ここから先は、
もはやどれだけ単語を知っているか、
という世界に入ってきますね。
例えば、
- He plays tennis very well.
この”very”を別の単語に変えれば良いのです。
- He plays tennis surprisingly well.
「彼はテニスを驚くほど上手にします。」
例えばこんな感じですよね。
もうこのあたりは日本語でも同じですが、
話す人の語彙力次第という感じなんですよね。
彼はとにかくテニスが上手い、とした時に、
そのテニスの上手さをどう表現するかです。
「驚くべき上手さ」であれば上記の通りです。
文章全体にニュアンスを込める
最後に、文章全体にニュアンスを込めましょう。
- He plays tennis very well.
こう言いたい時に、なんでも良いんですが、
「いや実際さ、彼テニス本当上手いんだよね。」
みたいな言い方をしたかったらどうでしょうか。
「いや実際さ」の部分で文章全体に
ニュアンスを込めた感じになるでしょう。
このあたりも話す人の語彙力次第です。
- In fact, he plays tennis really well.
“in fact”で「実際のところ」
“really well”で「本当上手い」のニュアンスを
出してみました。後はもう言い回しを
知るだけということです。
今日の復習と次回の予告
今日は英語で細かなニュアンスを込める一環で
副詞の使い方に焦点を当ててみました。
- 副詞は最悪無くても良いが
ゆえにどんな言葉にも
ニュアンスを込められる - 話す人の語彙力次第で
どんなニュアンスも込められる
というまとめになるでしょうかね。
さて、ニュアンスを込めるやり方については
本日で終わりとなります。
次回は、
「英語で細かいニュアンスを伝えられる」
のまとめにして、復習の時間を取ります。