英語であらゆる状況に対する質問に答える・否定する

前回は“is” “am” “are”以外の動詞を使いながら
あらゆる状況について質問する方法を学びました。

そこでのポイントは、

(状況を聞きたい時)

  • “is” “am” “are”以外の動詞で
    質問するときには文の頭で
    “do”もしくは”does”と言う

(聞きたい対象が分からない時)

  • 最初に聞きたいことを言う
    – what, who, whose, where, which,
     when, whyなどなど
  • 聞きたい対象の主語の前に
    “do”もしくは”does”と言う

こういうことでしたね。

“is” “am” “are”を使う場合と違うのは
どこからともなく”do”と”does”が出てくること。
それ以外は基本的には英語の本質に忠実
です。

念のため”is” “am” “are”のことも
振り返りたい方はこちらもご参照ください。

これで実は英語の場合、動詞は全て学びました。
さらには前回学んだ通り、英語は生き物以外も
主語にすることができてしまいます

従いまして、これらをもって、
あらゆる状況の説明/質問がもうできるのです。

そうしたら今度は答え方が気になってきます。
“is” “am” “are”以外の動詞を使って
状況の質問をされた場合、
どうやって答えれば良いのでしょうか


単純にYes/Noで答えるとした時に、
Yesならもう話すことはないかもしれません。
でも答えがNoの場合には、
ちゃんと否定しないといけません。

このあたりの基本的な考え方としては
“is” “am” “are”の時と同様です。

本日学ぶことは

  • “is” “am” “are”以外の
    動詞による状況説明の
    質問に答える
  • 否定する

これをやっていければと思います。

目次

状況の否定をする時のルール

引き続き使っている例文で見ましょう。

  • I play tennis.

この文章を否定したいとしましょう。
つまり日本語で言うならば

「私はテニスをしません。」

という文章を言いたいとします。

否定したい時に「ない」という意味の
“not”という言葉を使えばやはりOK
です。
ただし、どこで“not”を言うかがポイントです。

正解は以下のように言います。

  • I do not play tennis.

何やら”not”の他にもう一つ動詞が出てきました。
これ、まさに前回の質問のところで学んだ
“do”ですね。つまりこういうことですね。

“is” “am” “are”以外の動詞で
否定したい時には、動詞の前に
“do not”を入れる

ルールとしては簡単ですね。

  • I do not play tennis.

これだけのことで「私はテニスをしません。」
という文章になります。

この“do not”は略して
“don’t”と書いたり言ったりもします。

  • I don’t play tennis.

ですね。

では、主語が変わった場合はどうでしょうか。

  • You play tennis.

これを否定するには?

  • You don’t play tennis.

そう、これでOKです。超簡単ですよね。

では、主語が「彼」や「彼女」だったら?
もうこれは前回の学びから予想つきますよね。

  • He does not play tennis.
  • She does not play tennis.

余裕、という感じですかね。これも同じように
“does not”“doesn’t”と略して言えます。

  • He doesn’t play tennis.
  • She doesn’t play tennis.

簡単すぎますかね笑
でも、本当にこれだけなんです。
ここでの“do”“does”の対応は、
今まで学んできた主語の対応と同じです。

“I” “you” “they”以外の
主語に対する動詞の最後は
“s”をつける。

この対応に合わせて“do”なのか“does”なのか
使い分けていただければ全く問題なしです。

さぁ、これであらゆる状況の否定が
できるようになりました。

質問の時に続き、”is” “am” “are”
以外の動詞の否定の場合には、
どこからどもなく”do” “does”が
現れます。この理由も、現在の
言語学では解明されていません。
従いまして、ここも、もうシンプルに
ルールとして覚えてしまうというのが
学習する上での最適解となります。

状況を聞かれた時の返答

“is” “am” “are”以外の動詞を使った否定の仕方が
分かったので、あらゆる状況の質問がきても、
Yes/Noの返答ができるようになりました。

例えば、相手があなたにこう聞いてきたら?

  • Do you play tennis?

この質問に対する答えは、まずは、

  • はい、しますよ。
  • いいえ、しませんね。

という典型的な2択になるでしょう。

前向きに返す場合

前向きに返す「はい、しますよ。」の場合、
もはや“Yes!”の一言でも全く問題ないです。

もう少し丁寧に言うのであれば

  • Yes, I do.

という具合に“Yes”の後に付け足すと良いです。
これ、直訳すると

  • はい、私はします。

という訳になるわけですが、
英語は繰り返しを嫌う言語であることを
ここでも思い出してください。以下のブログの
「代名詞」のところで学びました。

英語の場合はあまりに同じような言い回しが
繰り返される場合には、省略
するんでしたね。

  • Yes, I do.

という言い方には省略があります。
2つの考え方がありますね。

1つ目の考え方は、
この“do”「する」という意味の動詞なので
“play”という同じ単語の繰り返しを嫌って
“do”という単語を使って省略したと考えます。
つまり“do”=”play”とする考え方です。
そうすると、もはや“tennis”も重複ですので、

  • Yes, I do. ( = Yes, I play tennis.)

別の単語を使う&省略するという合わせ技で
何度も出てくる同じ単語の重複を避けます
英語の世界ではよくある話です。
結果、“Yes, I do.”だけが残る、ということです。

2つ目の考え方は、単純に動詞を2つ重ねている、
という考え方です。

実は英語では、動詞を2連続で言えません
言い間違えたり、途中で言い直したりする場合は
もちろん別なんですが、違う動詞を連続して
言うことはできないのです。
まぁ、これは日本語でも一緒ですよね。

「私はテニスを『遊び』『します』。」

うん、どう考えても日本語でもおかしい笑

でもですね、英語の場合”do”だけは、
なんと別の動詞の直前に言うことができます

つまりこんな感じです。

  • I do play tennis.

主語の後にすぐ動詞という英語の本質は
もちろん保たれていますが、
動詞“do”の後にすぐまた動詞“play”がきてます。

  • I do play tennis.

これは動詞が2連続でくる唯一の例外です。
これが許されるのは”do”だけです。

“play”とだけ言えば済むのに、
わざわざ“do”という動詞を重ねるというのは、
その“do”の直後にきている“play”
強調したいからに他なりません。

つまり「私はテニスをするのである!」
“play”を強調して言っていることになります。

  • Do you play tennis?

と聞かれて、

  • I do play tennis.

と答えたら、

「するする!」とか
「実際さぁ、するんだよね~」とか、
訳し方は文脈によって変わるでしょうが、
通常よりは強めに言っているのです。

この考え方で言えば、

  • Yes, I do.

というのは、

  • Yes, I do(play tennis).

という具合に”play tennis”が省略されている、
と考えることもできますね。

「やるとも!」

ぐらいの訳にできそうです。

どちらの考え方をするかは、
相手の聞き方や文脈次第で
自由に解釈して良いところです。

とにかく、ポジティブに答える場合には

  • Yes, I do.

と答えておけば何ら問題ないということです。

省略しないでそのまま言っても
全く問題ありません
よ。
「ちょっと冗長な人だなぁ」
ぐらいに思われるかもしれませんが、
この感覚は日本語と全く同じです。

否定で返す場合

では「いいえ、しませんね。」と答えたい時には
何と言えば良いでしょうか?

もう御察しがつきましたよね。
今までと全く同じ理屈で対応可能です。

  • No, I don’t.

否定の答え方の補足として、
ここでも”is” “am” “are”を使った時と
全く同じお話をさせていただきます。
極論、“No.”と一言だけ言えば良いんですけど、
ちょっと否定の場合はそれだと感じが悪いです。
英語話者は一般論ではありますが
日本語話者よりは遥かにポジティブな人が多く

一言でぶっきらぼうに“No.”だけで言うと
ちょっと会話を続けにくいな…と思われて
ある意味、損な感じになってしまいます。
少し意識していただければ幸いです。

ということで、だいたいの回答として、

  • Yes, I do. / No, I don’t.
  • Yes, he does. / No, he doesn’t.

みたいな感じで主語の変化を意識しながら
簡単に回答できれば充分です。

否定しながら聞きたい時

後はよくあるのが、否定しながら質問する
というパターンです。”is” “am” “are”の時も
全く同じことを学びましたよね。

  • 君、テニスしないよね?

今までのルールで言えるし、答えられます。

聞き方

  • You don’t play tennis.

この文章を質問してみましょう。
普通の質問はこうでした。

  • Do you play tennis?

これを否定しながら聞くのですから、
もう、何も考えずに以下のように聞けますよね。

  • Don’t you play tennis?

とすることで
「君、テニスやらないの?」
という表現をすることができます。

答え方

  • Don’t you play tennis?

と聞かれた場合、もう大丈夫ですよね。
複雑に考える必要は全くないです。
以前学んだ英語の本質を思い出してください。

英語には”Yes, it is.”か
“No, it isn’t.”しかない。

“Yes”と言ったら”Yes”だし、
“No”と言ったら”No”であって、
これらがごちゃまぜになることはありません。

なので、

  • Don’t you play tennis?
    「君、テニスやらないの?」

のように聞かれた場合、
答えが「やるよ」ならば

  • Yes, I do.

答えが「やらないよ。」ならば

  • No, I don’t.

でしかありません。
間違っても”Yes, I don’t”みたいなことは
言わないようにしましょう。

付加疑問文とか言ってわけのわからない
文法用語を使って難しくやろうとするから
このあたりは間違えてしまうんですよね苦笑
実際は超シンプルですよ。

万一”Yes/No”を間違えて言っても
実は相手が文脈を判断してくれるので
通じてしまうのですが、相手は一瞬
「?」となって戸惑うでしょう。
できれば正しく答えたいですが、
気にして話せなくなる方が問題です。
間違っても良いから話しましょう。

今日の復習と次回の予告

さて、今日はあらゆる状況の質問に対する
回答と、否定の仕方を学びました。
ポイントは以下でしたね。

  • “is” “am” “are”以外の
    動詞で否定したい時は

    動詞の前に”do not”
    “does not”を入れる
  • “Yes”と言ったら”Yes”だし
    “No”と言ったら”No”

今日まででなんと、
英語の基礎を全て学べてしまいました(!)
次回は、ここまでのことを簡潔に振り返って
復習の時間にしたいと思います。

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