前回から「自分のことを説明できる」という項に
入ってきました。そして既に”is” “am” “are”以外の
動詞の使い方を知ることができたので、
この目的は達したも同然となっています。
今日以後はさらに学びを進めて、自分以外にも
他人のことを説明したり、状況の説明をしたり、
さらにできることを広げていきましょう。
本日の目標は”is” “am” “are”以外の動詞を使って
- 他人のことを説明する
- あらゆる状況を説明する
です。
では早速勉強していきましょう。
他人のことを説明する
前回追っていった例文は
- I play tennis.
でしたね。初めて”is” “am” “are”以外の動詞である
“play”が登場しました。
この考え方で、自分に関することはほとんど
説明することができてしまいます。
では今日学ぶ「他人のことの説明」の方法です。
他人のことの説明ですから、例えば、
「彼はテニスをします。」
という感じで、他人についての文章ですね。
これを英語で言うには、結論から言うと
以下のように言います。
- He plays tennis.
いかがでしょう。予想と違いましたか?
恐らく予想と違う部分があったとすれば
動詞の“play”に“plays”と“s”がついている部分。
- He plays tennis.
これですね。
この“s”がなぜ必要かというと、
主語に対応して動詞が変化するのです。
英語って、既にご理解いただいている通り
構造自体は凄くシンプルで、
主語の後はすぐ動詞、
それ以外は後回し
ですよね。主語と動詞で先に結論を言います。
これ、今は主語と動詞がそれぞれ“he”とか“I”とか
1単語ずつなので特に問題ないんですが、
当然ながら場合によっては主語が何単語も続き、
ものすごい長さになるときもあったりします。
そうなるとなんと、
どこまでが主語で、どこからが動詞かが
わからなくなったりするんです。
なので、その区別のために動詞に“s”をつけて
「今言ったのは”s”をつけたから動詞だよ」
という具合に相手に知らせてあげるんですね。
似たように、主語に対応して動詞が変わる例は
以前にも学んでいましたよね。
主語の名詞が複数になるとやはり動詞は
変化する、ということを既に学んでいます。
これも同じ理屈で、主語がやたら長くなると
動詞がどこにあるのかの目印が見つけにくくて。
なので、主語が複数の場合に動詞も対応して
変わるのである、というルールがあれば
聞き手としても聞きやすいというものなのです。
まぁ、このあたりの感覚はまた別途、
実際にやたら主語が長い場合を示しながら
ご説明することにしましょう。
今日のところは、
“is” “am” “are”以外の動詞も
主語に対応して動詞が変化する
ということを学んでいただければOKです。
- He plays tennis.
ということで“play”に“s”がつきました。
では、「彼女はテニスをします。」だと?
そう、簡単ですね。
- She plays tennis.
全く同じ構造です。ここで疑問となるのが、
では主語がどうなったら動詞に“s”がつくのか。
実はこれについても、既に学んでいます。
“is” “am” “are”の時を思い出してください。
こんな主語・動詞の対応がありましたよね。
- 主語”I”の動詞は”am”
- 主語”you” “they”の
動詞は”are” - それ以外の主語に対する
動詞は”is”
この考え方がそのまま適用できます。
最後のルールがまさにそれです。
“I” “you” “they”以外の
主語に対する動詞の最後は
“s”をつける。
これだけです。
要するにほとんど”s”がつきそうですね。
ルールは簡単なので知っておきましょう。
そうしたら次は、状況も説明できますよ。
あらゆる状況を説明する
- I play tennis.
- He plays tennis.
- She plays tennis.
- They play tennis.
このように“s”がつくルールも分かりましたし、
ここまで学んだことで人が主語になる場合は
もはやなんだって説明できることになります。
後は、人が主語じゃない場合についてです。
これ、英語に特有とよく言われます。
日本語でも実際には人が主語じゃない文章も
言うことは可能です。でも、一般的には、
日本語でそれをやると不自然な日本語になると
言われます。それに対して英語の場合は、
主語を人じゃないものにすることは多いです。
例えば、こんな文章はどうでしょう。
- The train takes you to Tokyo.
英語の本質通りですね。結論ファーストです。
“take”という言葉の意味を「連れていく」と
知って入れば意味は絶対に分かります。
“The train takes you”ということで
「その電車はあなたを連れていきます」
まずは結論を言ったわけで、聞き手としては
「どこに連れていくの!?」と聞きますね。
なので、“to Tokyo”「東京に」ということで
連れていく先を前置詞とともに言っています。
前置詞、まだ初歩的なことしかやっていませんが
不安な方はこちらを復習してください。
“The train takes you to Tokyo.”
「その電車はあなたを連れていく 東京に」
という文章ですね。
もうちょっと日本語の語順に寄せると
「その電車はあなたを東京に連れていきます。」
ですね。新幹線の話か何かですかね。
この文章の場合、
主語は明らかに人間ではないですよね。
主語は電車なわけです。その通り訳した文章、
「その電車はあなたを東京に連れていきます。」
この日本語が不自然だとよく指摘されるのです。
確かに、人間じゃないものが主語だと日本語では
ちょっとしたぎこちなさを感じるものです。
本当にこなれた日本語で言うとしたら、
「その電車に乗れば、
(あなたは)東京に行けますよ。」
ぐらいじゃないですかね。かなり自然です。
こうして見ると、やっぱり日本語というのは
人間が主語になるのが基本の言語なんだなぁ、
なんて感じたりもします。この文章の主語は
「あなた」として訳した方が美しいわけです。
で、文脈から言って(あなたは)なんて
わざわざ言わなくても良いかもしれませんね。
この”you”が「あなたたち」なんていう複数なら
なおさら言わなくてよさそうです。
“The train takes you to Tokyo.”
- その電車はあなたを東京に連れていきます。
- その電車に乗れば、東京に行けますよ。
こんな具合に、日本語なら不自然なんですが、
人以外が主語になることは
英語の場合は全く不自然ではありません(!)
この英語の性質を理解しておけば、
もはや主語は名詞か代名詞(あるいはその塊)
でさえあれば何でも良いということになります。
つまり、どんな状況でも説明できるのです。
今日の復習と次回の予告
では、今日の復習です。もうこれでほぼほぼ
英語の基礎固めができつつありますよ。
今日は引き続き”is” “am” “are”以外の動詞での
文章の作り方を学んできました。
- “is” “am” “are”以外の動詞も
主語に対応して動詞が変化する - “I” “you” “they”以外の
主語に対する動詞の最後は
“s”をつける。 - 英語は主語を
人間以外にできる。
次回も引き続き”is” “am” “are”以外の動詞です。
今度は質問できるようになりましょう。