英語で状況の否定をしたい時には?

前回は状況について質問する方法を学びました。

そこでのポイントは、

(状況を聞きたい時)

  • 主語と動詞を入れ替える

(聞きたい対象が分からない時)

  • 最初に聞きたいことを言う
    – what, who, whose, where, which,
     when, whyなどなど
  • 聞きたい対象の
    主語と動詞を入れ替える

こういうことでしたね。
これだけで状況の質問ができてしまいます。

そうしたら今度は答え方が気になってきます。
逆に状況の質問をされた場合、
どうやって答えれば良いのでしょうか

単純にYes/Noで答えるとした時に、
Yesならそれ以上話すことはないかもしれません。
でも答えがNoの場合には、
ちゃんと否定しないといけません。

ということで本日学ぶことは

  • 状況説明の質問に答える
  • 否定する

これをやっていければと思います。

目次

状況の否定をする時のルール

またしてもマジシャンしか使わない例文です。
いかにこの文章から学べることが多いかですね。

  • This is a pen.

この文章を否定したいとしましょう。
つまり日本語で言うならば

「これは一つのペンではありません。」

という文章を言いたいとします。

いったいどんな状況だよ(!)

と言いたくなる気持ちを抑えて、
とりあえず構造をご理解いただければ幸いです。

状況を否定したい時には「ない」という意味の
“not”という言葉を使えばOK
です。
“not”を動詞の直後に入れるだけです。

  • This is not a pen.

動詞”is”の直後に”not”を入れました。
たったこれだけで
「これは一つのペンではないです。」
と言うことができるのです。

状況を否定したい時には
動詞の直後に”not”を入れる

簡単ですね。

では、これまで出てきた他の例文だと、
どういえば否定できるでしょうか?

  • I am a teacher.
  • You are my student.
  • These are two pens.
  • There is a pen.
  • Here is a pen.

それぞれ否定するので

  • 私は1人の先生ではありません。
  • あなたは私の生徒ではありません。
  • これらは2本のペンではありません。
  • そこに1本のペンはありません。
  • ここに1本のペンはありません。

このように言いたいとしましょう。
こうして日本語を見てみると改めて、
学校で学んできた例文というのは話し手が
マジシャンだったんだろうなと思えてきますね笑

とにかく、否定してみましょう。
それぞれ動詞の直後に”not”を入れてください。

  • I am not a teacher.
  • You are not my student.
  • These are not two pens.
  • There is not a pen.
  • Here is not a pen.

できましたよね。
これで、状況を否定することができました。

状況を聞かれた時の返答

否定の仕方が分かったので、
これでもう、状況の質問がきても、
Yes/Noの返答ができるようになりました。

例えば、マジシャンがこう聞いてきたとします。

  • Is this a pen?

この質問に対する答えは、まずは、

  • はい、そうです。
  • いいえ、違います。

という典型的な2択になるでしょう。

前向きに返す時

前向きに返す「はい、そうです。」の場合、
もはや”Yes!”の一言でも全く問題ないです。

もう少し丁寧に言うのであれば

  • Yes, it is.

という具合に”Yes”の後に付け足すと良いです。
これ、直訳すると

  • はい、それです。

という訳になるわけですが、
英語は繰り返しを嫌う言語であることを
思い出してください。以下のブログの
「代名詞」のところで学びました。

英語の場合はあまりに同じような言い回しが
繰り返される場合には、省略
してしまいます。
まぁ、これは日本語も同じだと思いますので
そこまで違和感のある話ではないでしょう。

  • Yes, it is.

という言い方には省略があります。

  • Yes, it is (a pen).

“a pen”が省略されているんですね。
日本語と実は同じです。
日本語も「はい、そうです。」ということで
「ペン」なんでどこにも出てきません。
省略されますもんね。それと同じで、
英語でも省略されているだけです。

省略しないでそのまま言っても
全く問題ありません
よ。
「ちょっと冗長な人だなぁ」
ぐらいに思われるかもしれませんが、
この感覚は日本語と全く同じです。

否定して返す時

では「いいえ、違います。」と答えたい時には
何と言えば良いでしょうか?

もう御察しがついたかもしれません。
動詞の直後に”not”を入れれば否定できますので
後は”a pen”を言うか言わないかは任意です。

  • No, it is not.

これで「いいえ、違います。」と言えました。
後は軽く言うかちゃんと言うかの違いで、
“No, it is not.”はまぁまぁちゃんと言ってます。
軽く言う場合には

  • No, it’s not.

という感じで省略しながら言うと軽くなります。
「いや、違うね」ぐらいのイメージです。

極論、”No.”と一言だけ言えば良いんですけど、
ちょっと否定の場合はそれだと感じが悪いです。
英語話者は一般論ではありますが
日本語話者よりは遥かにポジティブな人が多く

一言でぶっきらぼうに”No.”だけで言うと
ちょっと会話を続けにくいな…と思われて
ある意味、損な感じになってしまいます。
少し意識していただければ幸いです。

ということで、だいたいの回答として、

  • Yes, it is. / No, it’s not.
  • Yes, they are. / No they’re not.

みたいな感じで単数と複数を意識しながら
簡単に回答できれば充分でしょう。
“No they’re not.”の後に正しい名詞を
言ってあげたければ、普通に今まで学んだ通りに
状況の説明をしてあげれば良いだけです。

否定しながら聞きたい時

後はよくあるのが、否定しながら質問する
というパターンです。日本語でもありますよね。

  • これって(1本の)ペンじゃないよね?

というこれまた日常生活であまり
言うことのなさそうな例文ですが、
こういう聞き方自体は日本語でもあるはずです。

これもシンプルです。
今までのルールで言えます。

聞き方

  • This is not a pen.

この文章を質問するにはどうするか、という話。
状況を否定する際、
動詞と”not”の繋がりは強いです。
人によっては”is not”の部分をひとまとめにして
“isn’t”という省略した形で言うこともあります。

  • This isn’t a pen.

それぐらいに、状況を否定する際には
動詞と”not”の繋がりは強いと言えます。
これが何を意味するかというと、
基本的にはこの2つをバラしてはいけないのです。

ですので、否定しながら質問するには

  • Isn’t this a pen?

とすることで
「これって(1本の)ペンじゃないですよね?」
という表現をすることができます。

まぁ、ぶっちゃけますと
“Is this not a pen?”と言ったとしても
余裕で通じてしまうことでしょう。
これは全ての文法について
言えることなんですが、実際問題は
そこまで神経質になるものでも
ないんですけよね。一応、原則論を
学んでいるということで
ご理解ください。

答え方

  • Isn’t this a pen?

と聞かれた場合、これが日本の英語教育では
「付加疑問文」とか言って、かなり厄介な
部分になるのですが、はっきり言って、
複雑に考える必要は全くないです。
もちろんそんな文法用語を覚える必要も
1ミリもありません。

押さえておくべきは以下の考え方だけです。

英語には”Yes, it is.”か
“No, it isn’t.”しかない。

これが意味することは、例えばですが、
“Yes, it isn’t.”とか”No, it is.”みたく
“Yes”と言いながらその直後にいきなり否定、
逆に”No”と言いながら直後にいきなり肯定、
みたいな整合性の取れない言い方はしない、
ということです。

英語はかなり論理的にできています。
“Yes”と言ったら”Yes”だし、
“No”と言ったら”No”です。
これがごちゃまぜになることはありません。
日本語と違って曖昧になりにくいんですね。
かなりはっきりと主張しやすい言語です。

なので、

  • Isn’t this a pen?

「これって(1本の)ペンじゃないよね?」
などと万が一聞かれた時には、

答えが「ペンだよ。」ならば

  • Yes, it is.

答えが「ペンじゃないよ。」ならば

  • No, it isn’t.

でしかありません。
間違っても”Yes, it’s not”みたいなことは
言わないようにしましょう。

結局、これも実はどう言っても
通じてしまうのですが、相手は一瞬
「?」となって戸惑うでしょう。
仮に間違って言ってしまっても、
文脈で相手が正しく好意的に解釈して
くれることはまぁまぁ多いという
肌感です。

今日の復習と次回の予告

さて、今日は状況の質問に対する回答と、
状況の否定の仕方を学びました。
ポイントは以下でしたね。

  • 状況を否定したい時には
    動詞の直後に”not”を入れる
  • “Yes”と言ったら”Yes”だし
    “No”と言ったら”No”

今日までで「英語で状況を説明できる」で
学ぶことは全て学べてしまいました。
次回は、ここまでのことを簡潔に振り返って
復習の時間にしたいと思います。

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