英語で複数の名詞を言いたい時は?

ここまで、ずっと”This is a pen.”という、
いつ使うのか分からないと言われて久しい
例文を使い続けているのにお気づきでしょうか。

確かに、この例文はマジシャンぐらいしか
実際には言わないのかもしれないんですが
学べることはすごく多いんですよね。

ちょっと振り返りますと、
まずは英語の本質の一つである語順について。

  • 英語は結論ファースト
  • 主語の後にすぐ動詞、
    それ以外は後回し

これは何度でも強調しておきたい部分です。

そして日本語には無い感覚について。
名詞の前に”a”や”an”をつけるのが英語ですが、
そのニュアンスは以下の通りでした。

その直後にくる名詞を
特定したくない時

“a”もしくは”an”使う

これも非常に重要な部分でした。

さて、ここまで学んで、次に気になってくるのは
“a”や”an”が「ひとつの」という意味だとすると
「ひとつじゃない時」に何と言えば良いのか

今日のブログでは

複数の名詞の言い方

を学んでいきましょう。

目次

複数の名詞の言い方

ここまで使ってきた例文の再掲です。

  • This is a pen.
  • This is an apple.

上の文章は「これはひとつのペンです。」
下の文章は「これはひとつのりんごです。」
という日本語訳になります。

オレンジ色の下線を引いた部分、
それぞれ”a”と”an”ですが、
これが日本語には無い感覚のところで
両方とも「ひとつの」という意味の言葉でした。
この「ひとつの」の意味のニュアンスについては
前回のこちらのブログで説明済です。

では、
「ひとつのペン」「ひとつのりんご」ではなく、
「ふたつのペン」「ふたつのりんご」みたく
名詞が複数ある時には何と言えば良いか。
学んでいきましょう。

名詞に”s”をつける

これは実は超簡単です。
名詞の最後に”s”をつけて言えば良いだけです。

  • two pens
  • two apples

たったこれだけで、複数を表すことができます。

別に、三つでも四つでも考え方は同じです。

  • three pens
  • four pens

また、とにかくたくさんある場合には
「たくさん」という意味の単語である
“many”という言葉を知っていれば、
それをpensの前につけて

  • many pens

これで「たくさんのペン」となります。

たくさんかどうか分からないけど、
とりあえずペンが複数ある場合には
特に名詞の前に何もつけず、

  • pens

と言うだけでOKです。

もう、これだけなんですよね。

学校ではここで「”s”の書き方」みたいな説明が
入ってしまうから複雑になってしまいます。
単語によっては”s”のつけ方が
“es”とか”ies”になります、みたいな話です。
例を挙げると

  • busの複数はbuses
  • storyの複数はstories

こういうやつですね。

確かに名詞の語尾に単純に”s”を足すだけでは
説明できない感じになっています。

でもですね。これ、全く覚えなくて良いです。
学校だと”s”とか”es”とか”ies”とかで
スペルを間違えると減点ですが
実際に話す時の発音は全て”s”ですので。

カタカナで恐縮ですが、
結局、発音の最後は「ズ」なんですよね。

  • pensは「ペン
  • busesは「バスィ
  • storiesは「ストォゥリィ

複数の時はとにかく全部「ズ」で終わります。
それさえ覚えていれば口で表現できますので。
書く時には、もしも語尾を間違ったとしても
PCのスペルミス修正機能で今時はもう、
自動的に修正されます
よ笑

なので、

複数で言いたい時は
名詞の語尾に”s”をつける

以上でOKです。

たまに”s”をつけなくても複数の扱いになる
単語も存在していますが、それについては
単語を覚える学習の時に
例外として学べば良いでしょう。

数えられないものもある!?

今ちょっとだけ触れたのですが、
単純に名詞の語尾に”s”をつけるだけでは
対応できない単語というのも存在します。

“s”をつけなくても複数の扱いになる単語以外に、
そもそも”s”をつけられない単語もあります。
これについてはちょっと会話の中でも
出てくる頻度がそれなりにあるので
少し説明しておく必要がありそうです。

なんか例外っぽいのは嫌だなぁ

という声が聞こえてきそうです笑
でも、全然難しくありません
なぜかというと、
ほとんど日本語と同じだからです。

「名詞の語尾に”s”をつけられない」
ということは、要するに、
「その名詞を数えられない」
ということになりますよね。

日本語でも数えられないもの、ありますよね。

例えば「水」とか「コーヒー」とか、
数えられますかね?
日本語では一杯、二杯、と数えますが、
これ、よく見ると「杯」で数えてますよね。
「杯」というのは「さかずき」ですから
実は「コップ」で数えていることになります。
要するにコップとか、そういう箱的なものに
入っていない「液体」は数えようがないのです。
英語も一緒なんです。
だから、これらのものを数えたい時には

  • a bottle of water
  • a cup of coffee

という具合に「ボトル1本の水」とか、
「カップ一杯のコーヒー」みたいに数えます。

日本語と一緒なので分かりやすいですよね。
「コーヒー2杯」なら

  • two cups of coffee

ですね。かなり合理的かと思います。

他にも「概念」は数えられません
これも日本語と同じですよね。
分かりやすい例で言えば「愛」とか…
まさに「概念」ですから数えようがないのです。
こういう「概念」には”s”はつけられないです。

ちょっと紛らわしいものもあって、
「情報」とか「お金」も数えられません。
「情報の中身の話」であれば、
もしかしたら数えられるかもしれませんが
「情報」という概念自体は数えられませんので。
同じように「お金」についても、お札や、
硬貨というのは数えられますけど、
「お金」という言葉自体は「概念」なので
どうしても数えられないのです。

このような例はたくさんあるのですが、
考え方は日本語と完全に一緒ですので
理解はしやすいと思います。
今後学習を進めていく上で、
何かと迷うことも出てくるとは思いますが
基本的には英語話者も我々と同じ人間ですから
日本語と同じ考え方が当てはまる場合も
かなり多い
です。心配せずにいきましょう。

さて、となるとまたここで疑問です。

「たくさんの(概念)」と言いたい時は?

例えば「情報」「お金」という概念にしても、
「たくさんの『情報』」と言いたい時もあるし、
「たくさんの『お金』」と言いたい時も
普通にあると思います。

これについては、先ほど”many”(=たくさんの)
という言葉が出てきました。
数えられる名詞の前には”many”でOKです。
ただし、数えられない名詞に使いたい時は
“much”
と言ってください。意味は同じです。

  • much information
  • much money

これで「たくさんの情報」「たくさんのお金」
言うことができました。

もしかしたら気付いた方もいたかもしれません。
よく旅行などで買い物をするときに、

“How much is it?”(=それはいくらですか?)

と言う聞き方をしますよね。
これはまさに「お金の量」を聞いていますね。
数えられない「概念の量」を聞いています。
だから“much”が使われているという理屈です。

合理的ですよね。

そう、英語は結構合理的なんですよ。
だから、今学んでいるような英語の本質であり、
英語の土台というものさえ知っておけば、
後は意外と応用が効くようにできているのです。

複数の時の「主語」と「動詞」

これで、複数の名詞を言えるようになりました。
後は文章にしたいですよね。
例えば、マジシャンしか言いませんが
「これらは2本のペンです。」
みたいな感じで。

そうすると、主語と動詞が変化します。
「2本のペン」は”two pens”ですね。
こんな英語になります。

  • These are two pens.

という感じに主語と動詞が変わるのです。
今までのペンが1本の時の文章はこうでした。

  • This is a pen.

要するに、“this”を複数にすると”these”になる。
複数になった主語に対応して動詞も複数の
“are”になる
、という合理的な話です。

主語の代名詞が複数になる時は大体以下です。

  • this(これ) → these(これら)
  • that (あれ)→ those(あれら)
  • it(それら) → they(それら)

動詞はすべて“are”が対応します。

ところで、

なんで主語が”you”の時、
動詞が”are”になるのかな?

と思った方もいらっしゃるかもしれません。
こちらで学んだことを思い出されたんですね。

これは”you”と言った瞬間に、
その場には”you”と”I”の2人がいることが
前提になる
からですね。
“you”は1人かもしれませんが、実際には
“you”と言っている「自分」もいるため、
これは複数ということになり
主語”you”の後の動詞は”are”になるのです。

また、実は“you”という代名詞は、
先ほど挙げた、そのままで複数を表せる、
例外的な単語の一つ
だったりします。
なので、”you”と言った時の相手が1人ではなく
3人とか4人とか、10人とかの時もあるのです。
これは文脈で判断するしかありませんが、
いずれにせよ、動詞は”are”になりますよね。

「そこに~がある」という言い方

最後に「そこに~がある」という言い方を
覚えておきましょう。これは超簡単で、

  • There is a pen.
  • There are pens.

という感じで“there is”とか“there are”
表すことができます。この文章だと
相変わらずマジシャンしか言わないでしょうが
状況を説明する上では重宝する表現です。
ちなみに”there”というのは「あそこ」とか
「そこ」という意味の単語になります。

「ここに」ぐらいに近い場所にあることを
言いたい場合には

  • Here is a pen.
  • Here are pens.

という具合に”here”を使えばOKです。
“here”は「ここ」という意味になります。
1本なのか複数本なのかの違いはありますが、
日本語の訳としては両方の文章ともに
「ここにペンがあります。」ですね。

実はこのthere is / there areの表現、
文法的に説明しようとすると、
まぁまぁ奥深い世界に突入します。
初心者にはかなり難しいので、
当ブログの趣旨に則り端折ります。
言い方を覚えれば問題ありません。

今回のまとめと次回の予告

さて今日は名詞の複数の言い方を覚えました。
また、それに対応して主語や動詞が
変わること、there is / there areといった
便利な表現も覚えましたね。

  • 複数で言いたい時は
    名詞の語尾に”s”をつける
  • 複数に対応した
    主語、動詞がある
  • there is / there areは
    重宝する

次回以後は、文章を否定する時や、
質問する時はどう言えば良いか、
学んでいきます。

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