本日も英語の本質に迫る部分の続きです。
前回は”This is a pen.”という有名な例文で
英語の語順の本質を確認しました。
復習するとこれですね。
- 英語は結論ファースト
- 主語の後にすぐ動詞、
それ以外は後回し
もう、とにかくこれが最重要です。
なぜかというと、この2つのポイントが
圧倒的に日本語と違うからですね。
結論を先に言ってしまい、それ以外の
細かい話は後で説明的に補足していく。
まさに英語の本質的な部分です。
なんだか英語の方がビジネスと相性が良いと
言われる理由がわかりますよね。
今日は日本語と大きく違う部分の二つ目。
本当は前回のブログで書きたかったんですが
書ききれなかったお話です。
それがこの”This is a pen.”という文章の中の
“a”(=ひとつの)
という言葉です。
この”a”という言葉。
上で書いた通り「ひとつの」という意味です。
もちろん日本語でも「ひとつの」とか
「ふたつの」とか、言う時は言います。
必要な時には普通に言いますよね。
でも、そんなに頻繁には言わないでしょう。
一方で英語はめちゃくちゃ言います。
言うのが基本なのです。
この感覚が日本語と大きく違うのです。
というわけで、今日は”a”を中心に、
話題を少しずつ広げて学んでいきましょう。
今日のブログでは
“a”や”an”や”the”の
使い分けができる
ということを目標に学んでいきます。
「ひとつの」の存在
まず始めに、割り切りが必要です。
英語は名詞の前に”a”(=ひとつの)という言葉を
つけて話します。これはもう割り切りましょう。
そういうものなのです。
日本語に無い感覚の話ですので仕方ありません。
だとした時に、この”a”という言葉。
どういうつもりでネイティブが言っているのか。
そこについて学んでいくことで、
日本語と大きく異なる英語の本質について
理解を深めていくとともに、
“a”という言葉の使い方をものにしましょう。
“a”と”an”の使い分け
“a”と同じ「ひとつの」という意味で
“an”と言う言葉があります。
これは単純に言いやすい方を使う、
という理解でOKです。
- This is a pen.
- This is an apple.
実際にこの2つの文章を声に出して言ってみれば
“a”と”an”のどちらが言いやすいか分かります。
2つ目は名詞が「アップル」ですからね。
「ア アップル」は流石に言いにくいです。
「ア」を2回言うのは嫌ですね。
だから”an”を使って「ア」の重複を避けます。
英語的には「アンナポー」と聞こえます。
こちらの方がはるかに言いやすいです。
このように口の動きの構造的な話として
合理的に発音しているだけです。
では本題。この”a”とか”an”のニュアンスです。
“a”と”an”のニュアンス
- This is a pen.
- This is an apple.
上の文章は「これはひとつのペンです。」
下の文章は「これはひとつのりんごです。」
と日本語に訳せますますね。
ここで言う「ひとつの」のニュアンスです。
これはネイティブに実際に聞いてみると、
非常に明快な答えをくれたので紹介します。
その直後にくる名詞を
特定したくない時に
“a”もしくは”an”使う
とのことでした。
直後にくる名詞を特定したくない
そうです。
では、今挙げている例を見てみた時に
「ペン」を特定したくない、
とは具体的にどういうことでしょうか。
要するに、世の中にはいろんなペンがあって、
どれでも良いからその中のひとつ、
というニュアンスになるわけですね。
「りんご」の例も同じです。
世の中にはいろんなりんごがあるわけですが、
どれでも良いからその中のひとつ、
というニュアンスです。全く同じ考え方です。
まさに「名詞を特定したくない」言い方ですね。
では逆に「名詞を特定したい時」には
どう言えば良いのでしょうか。
具体的に想像すると、例えば「ペン」の場合、
どれでも良いわけではなくて、
「誰かにもらったまさに『その』ペン」
みたく、特定したいこともあるでしょう。
りんごも同じように、他のどれでもなく、
「『その』りんごなんだ(!)」
みたく言いたいこともあるかもしれません。
そういう時には、次に紹介する
“the”という言葉を使うのです。
“the”のニュアンス
- This is the pen.
- This is the apple.
名詞の前に”the”がつきました。
こうなると、名詞を特定したいのです。
この文章を話している話し手の頭の中では、
「ペン」「りんご」が特定されているわけです。
他のどれでも良いわけではなくて、
「そのペン」「そのりんご」
というニュアンスです。
こんな具合に”a” “an” “the”を使い分けます。
基本的には名詞の前に”a” “an” “the”を
つけて話すんですが、例外もあります。
まぁ、このあたりの例外を話し始めると
正直、きりがなくなってくるんで、
最低限の話だけにしておこうと思います。
“a”も”an”も”the”もつかない時
前回のブログで扱った文章の中に、
実は名詞に”a”も”an”も”the”もついていない
文章がありました。それがこちらです。
- You are my student.
名詞は”student”ですが、
一目瞭然で”a”も”an”も”the”もついていません。
代わりにと言ってはなんですが
“my”という言葉が”student”についています。
“my student”で「私の生徒」という意味ですね。
この場合、もう察しがついたと思いますが、
「私の」という具合に特定していますから、
“a”も”an”も”the”も要らないわけですね。
こんな感じで例外はあるんですが、
“a” “an” “the” のニュアンスさえ知っていれば、
この手の例外もカンで分かるようになります。
今回のまとめと次回の予告
さてさて、今日もあっという間に
ブログが長くなってきてしまいましたので
このあたりで今日のまとめをしておきましょう。
今日は”a” “an” “the”のニュアンスを学びました。
この本質を知るだけで、意外と例外にも
カンで対応できるようになってきます。
私も昔はこの細かい部分は実は微妙に
理解できていなかったのですが、
ネイティブに聞いたら一発でした。
こちらですね。
その直後にくる名詞を
特定したくない時に
“a”もしくは”an”使う
今日はこれだけ学べればOKです。
次回は続きまして「ひとつ」じゃない時。
ひとつじゃなくて「ふたつ」とか「みっつ」とか
複数の場合、なんて言えば良いのか
学んでいきましょう。