英語の学習に入っていく前に
最低限知っておかなくてはいけない
文法用語をここで全て紹介しておきます。
以前にも本ブログで書いた通り、文法用語には
響きが小難しく感じるものが多いです。
学習の目標を
「英語をビジネスで使えるようにする」
と設定した時に、学校で習ってきたような
文法用語の全てを本当に学ぶ必要があるのかは
疑問で、実際その必要はないと思います。
混乱してしまうほどの難しい用語は排除する
というのも一つのやり方でしょう。
そうは言っても、英語を教える側としては
文法用語があった方が楽なことも事実です。
逆に、学習者の視点で見ても、
知っておいた方が理解が進みやすい用語が
あることも事実だったりします。
そこで、ビジネスで使える英語を学ぶ際に
最低限知っておくべき文法用語を紹介します。
これだけ知っておけばOK、というものです。
具体的には以下の9個だけです。
- 名詞
- 代名詞
- 形容詞
- 主語
- 動詞
- 目的語
- 前置詞
- 副詞
- 原形・過去形・過去分詞
それぞれがどんなものかというのはこの後、
説明していきます。コーヒーでも飲みながら、
気楽に学びを進めていただければ幸いです。
名詞
読んで字のごとく、「物事の名前」です。
人でも、場所でも、名前がついているものは
名詞ということです。私の名前はKenですが、
「Ken」も名詞。皆さんが本ブログを
見ているであろう「パソコン」「スマホ」、
皆さんがいる場所であろう「喫茶店」「家」、
全部名詞ということになります。
代名詞
こちらも読んで字のごとく、
「名詞の代わりになる」ものです。
日本語でも同じなのですが、
あまりに名詞を連発すると変に聞こえますよね。
特に英語は繰り返しを避ける傾向にあります。
例えば、私が自分のことを言う時に
「Kenは…」「Kenが…」「Kenも…」などと
ずっと自分の「名前」を言い続けていたら
さすがに聞いている方は違和感があるでしょう。
小さい子供であればよくある話ですが、
大人が自分の名前で話すのはおかしいです。
そういう時に「私は…」という具合に、
「私」と言う言葉を使うはずです。
これが代名詞です。同じように「彼」「彼女」
「それ」「あれ」「これ」「これら」など、
名詞の繰り返しを避けるために
代わりに使う言葉が代名詞です。
また、覚えるべき代名詞は決まっています。
「私」を覚える時に
「私は」「私の」「私を」「私のもの」
という4つの言葉を覚えていきます。
これについては次の表でもう覚えましょう。
よく聞く言葉なので既にご存じかもしれません。
左から右に100回ぐらい唱えれば
覚えてしまいますよ。
~は | ~の | ~を | ~のもの |
I | my | me | mine |
you | your | you | yours |
he | his | him | his |
she | her | her | hers |
they | their | them | theirs |
it | its | it | its |
who | whose | who(m) | – |
which | whose | which | – |
that | – | that | – |
形容詞
これも読んで字のごとく、
「物事を形容する」ものです。
日本語の「い」で終わるものです。
「かわいい」「高い」「難しい」「面白い」など
ぜんぶ、言い切った時に「い」で終わります。
「物事を形容する」わけですから、
形容詞は名詞につきます。
「面白い本」「かわいい猫」「難しい問題」。
「面白い」が形容詞で「本」が名詞ですね。
同様に「かわいい」が形容詞で「猫」が名詞。
「難しい」が形容詞で「問題」が名詞。
今のところ、簡単ですよね。
主語
「文章の主体」です。
「~は」「~が」にあたる部分です。
「私は英語を勉強します。」と言った時に、
「~は」「~が」となっている部分を探します。
この場合、「私は」とはっきり言っていますので
主語は「私」になるわけです。
この例だと明らかに文章の主体は「私」ですね。
また、主語になれるのは
「名詞」「代名詞」だけ
と思っておけばとりあえずOKです。
英語の文法説明では主語のことを「S」と
書いたりします。
「subject(=主語)」という単語の
頭文字をとって「S」と言うのですが、
日本語の「主語(しゅご)」も
頭文字が「S」ですから覚えやすいですね。
動詞
こちらも読んで字のごとくです。
「動作」や「存在」を表します。
日本語の「う」で終わります。
「遊ぶ」「勉強する」「存在する」など、
日本語で言い切った時に「う」で終わりますね。
「遊ぶ」は「ぶ」で終わるじゃないか、
などと言わずに、「ぶ」を伸ばして言い続ければ
最後には「う」と言っているはずです。
同様に「勉強する」「存在する」など、
「る」で終わっていますが伸ばして言い続ければ
「う」で終わるので全て動詞です。
英文法の説明では「動詞」のことを「V」と
書いたりします。
これも「verb(=動詞)」の頭文字です。
目的語
文章の中で「~を」に当たる部分が
目的語です。
先ほどの例ですと
「私は英語を勉強します。」と言った時に
「~を」にあたる部分を探すと、
「英語を」としっかり言っていますね。
だとすると「英語」が目的語になります。
これも難しくないですよね。
目的語になれるのは
「名詞」「代名詞」だけ
と思っておけばとりあえずOKです。
なお、英文法の説明では目的語のことを「O」と
書いたりもします。
これは「object(=目的)」の頭文字です。
前置詞
読んで字のごとく、前に置く言葉です。
何の前に置くかというと
「名詞」「代名詞」の前に置きます。
そうすることで「~から」「~まで」
「~の」「~によって」などなど、文章において
ちょっとした意味の繋ぎをします。
副詞
副詞は文章に深みを与えます。
極論、無くても意味が通じます。
「英語の勉強はなかなか難しいです。」
と言った時に、極論、
無くても意味が通じてしまう言葉はどれか。
「英語の勉強は」という部分については
「英語」という名詞と「勉強」という名詞が
組み合わさって「主語」になっていますね。
さすがに主語は無くなるとまずいでしょう。
「難しい」という形容詞も無くなってしまうと
主語だけで文章がブツッ!と終わる上に、
意味的にもここが無くなると厳しいですね。
「英語の勉強が何なのさ!」と
突っ込みたくなります。
ということで「なかなか」という言葉は
正直、無くても意味が通じてしまいます。
この文章においては「なかなか」という言葉が
副詞ということになります。
もちろん、あった方が良いのはその通りです。
あった方がより細かいニュアンスが伝わります。
文章に深みがでますよね。
ただ、副詞というものの性質として、
最悪なくてもOKというのを知っておきましょう。
原形・過去形・過去分詞
英語は動詞の見た目を変えることで
表現の幅を増やしていく言語です。
動詞の見た目には3種類あり、
それぞれ原形・過去形・過去分詞と
呼ばれます。機会がきたらまた詳述しますが
概ね、以下のようなイメージになります。
- 原形:「~する」
- 過去形:「~した」
- 過去分詞:「~される」
今はこの程度の理解で大丈夫です。
さいごに
あれだけ苦労した文法用語も、
この9個ぐらいであれば難なく
理解できるのではないでしょうか。
今回挙げた9個の文法用語だけは、
さすがに逃げるわけにはいかないぐらいに
初歩的なものです。そうは言っても、
ほとんど読んで字のごとくの意味だったので
そこまでひっかかることはなかったのではないか
と想像します。これぐらいの簡単さで、
英語の土台を作っていければと思っています。
復習すると、以下の9個でした。
- 名詞
- 代名詞
- 形容詞
- 主語
- 動詞
- 目的語
- 前置詞
- 副詞
- 原形・過去形・過去分詞
英語を専門に教えていらっしゃる方々からは
たったこれしか文法用語を教えないとは
けしからん!
などと怒られてしまうかもしれませんが、
ビジネスで英語を使えるようにする、
という目的からすれば必要十分と考えています。
以後、執筆を続けていき、他にも出てきたら
こっそりこのページは加筆します笑
今全部覚える必要はありません。
必要に応じてまた今日のブログに
戻ってきてください。
引き続き、学習を進めてまいりましょう!