代名詞を使って英語の文章をつなげる~その②~

前回は代名詞を使って文章をつなげる
ということを学びました。

今日の目標も

代名詞を使って文章をつなげる

です。

今回は前回のバリエーションです。
考え方は同じと思っていただいて大丈夫です。

では、早速内容に入っていきましょう。

目次

使う代名詞の復習

前回の復習からです。

覚えておくべきは以下の3つでしたね。
左から右に100回ぐらい唱えて
サクッと覚えてしまいましょう。
念のため、再掲します。

~は~の~を~のもの
whowhosewho(m)
whichwhosewhich
thatthat

前回と今回の説明では細かな文法説明を
大胆に省略しています。このあたりの事情は
前回補足していますのでご参照ください。
また、前回の学びを完璧にしてから
今回の学びを進めてください。

代名詞を使って文章をつなげる方法

  • This is the book.
    「これがその本です。」
  • I bought the book yesterday.
    「私はその本を昨日買いました。」

この2つの文章をつなげてみましょうか。
簡単に日本語でつなげれば…

この本を買ったんだが、
それは昨日買ったものである。

ということさえ伝われば良さそうです。
まずは代名詞でつなぐことを考えずに、
既に知っている知識でつなげてみましょう。

つなげる言葉を使ってつなぐ

  • This is the book.
    「これがその本です。」
  • I bought the book yesterday.
    「私はその本を昨日買いました。」

普通に“and”でつなげればよさそうですね。

andでつなぐ

This is the book, and I bought it yesterday.
「これがその本でして、私は昨日それを買いました。」

良い感じですね。何の問題もないでしょう。
例によって、ニュアンスをほんの少し変えて
“but”を使ってもよさそうです。

butでつなぐ

This is the book, but I bought it yesterday.
「これがその本なんだが、私はそれを昨日買ったんだ。」

厳密に言うと逆説ではないんだけども、
文章をサラッとつなげる時に使う“but”です。
日本語と全く同じ感覚で
文章をつなげることができますね。
このあたりの話も、前回学んだ通りです。

代名詞を使ってつなぐ

では今日の本題です。

前回も説明しましたが、先ほどのように、
つなぐ言葉を使って文章をつなぐ方法は
少し考えれば簡単に思いつくはずです。
なので、無理に今から説明する方法で
つながなくても良いかもしれません。
ですが、代名詞を使ってつなぐ方法
あらゆる場面で非常に一般的な話し方ですので、
相手は容赦なく使ってきます。
自分が話す時にもいろんな方法を知っている方が
相手に与える印象も変化に富みます。

ということで、知っておいた方が良いのです。

例文は先ほどのもので考えましょう。

  • This is the book.
    「これがその本です。」
  • I bought the book yesterday.
    「私はその本を昨日買いました。」

考え方としては、前回学んだこと全く同じ。
代名詞の特性そのものであり、
英語の本質そのものです。
英語は繰り返しを嫌う言語なので
前の文章にでている同じ言葉は代名詞にする。

それだけです。

この2つの文章で明確に繰り返されているのは、
以下の青下線で示したthe bookです。

  • This is the book.
    「これがその本です。」
  • I bought the book yesterday.
    「私はその本を昨日買いました。」

この繰り返しをさけ、かつ文章をつなげるために
代名詞を使う方法です。
では、どの代名詞を使うのか。

今回重複している単語は人ではなくてです。
なので“which”を使えば良さそうですね。
では先ほどの表のどれを使うべきなのか。

2つ目の文章で重複する“the book”
「私はその本『を』昨日買った。」
ということですから目的語の位置ですね。

~は~の~を~のもの
whowhosewho(m)
whichwhosewhich
thatthat

ですから、上記の場所にある”which”です。
ではつなげてみましょう!

This is the book which I bought yesterday.
「これが私が昨日買ったその本です。」

もとの2つの文章と見比べてください。

1つ目の文章は完全な形で残っていますね。
しっかり“This is the book”と書いてあります。

2つ目の文章については
「私はその本『を』昨日買った。」
という意味なわけですが、1つ目の文章と重複する
“the book”が重複ゆえに無くなりました。
“I bought yesterday”となっていますから
“bought”“yesterday”の間にあった
“the book”がなくなりました。

ここでポイントとなったのは、
重複するものがある位置です。
昨日の文章だと主語の位置にありましたが、
今回は目的語の位置にありますね。

何を言っているか混乱してきたかもしれないので
ちょっと復習のために再掲してみましょう。

  • I know a person.
    「私はあるを知っている。」
  • The person is a consultant.
    「彼はコンサルタントです。」

前回はこれをつなげました。
重複する2つ目の“person”
明らかに主語の位置にあります。
「その人『は』です。

ですから、代名詞は以下を使って
文章をつなげたのです。

~は~の~を~のもの
whowhosewho(m)
whichwhosewhich
thatthat

I know a person who is a consultant.
「私はコンサルタントの知り合いがいる。」

前回出てきた以下の文章も同じ考え方です。

  • I know a person.
    「私はある人を知っている。」
  • The person‘s job is consulting business.
    「その人の仕事はコンサル業です。」

2つ目の文章の重複部分では
「その人『の』ですね。

~は~の~を~のもの
whowhosewho(m)
whichwhosewhich
thatthat

I know a person whose job is consulting business.
「私は仕事がコンサル業の知人がいる。」

では今回の文章はどうでしょうか。

  • This is the book.
    「これがその本です。」
  • I bought the book yesterday.
    「私はその本を昨日買いました。」

2つ目の文章で重複する“the book”
「私はその本『を』昨日買った。」
ということですから目的語の位置ですね。

~は~の~を~のもの
whowhosewho(m)
whichwhosewhich
thatthat

ですから、上記の場所にある“which”でつなぐ。

This is the book which I bought yesterday.
「これが私が昨日買ったその本です。」

考え方自体は簡単ですね。前回学んだことと
同じことを繰り返しているだけです。

日本語で訳す時には上記のように後ろの文章から
訳した方が日本語らしくなりますが、
実際に英語で会話しているときには
前から結論ファーストで解釈します

「これがその本なんだけど、私は買ったんだよね、昨日。

みたく前からどんどん解釈していきましょう。

このつなげ方を使えば、
単語数が減ってスッキリします。

「~を」の時は省略できる

最後に、非常に重要な話をしておきます。
今回は2つ目の文章の重複部分が
「~を」でした。

  • This is the book.
    「これがその本です。」
  • I bought the book yesterday.
    「私はその本昨日買いました。」

この場合、代名詞を使って文章をつなぐ際に、
その代名詞を省略することができます。

普通につなげると

This is the book which I bought yesterday.
「これが私が昨日買ったその本です。」

上記のようになるのが基本ですが、
この“which”を省略できるのです。

This is the book I bought yesterday.
「これが私が昨日買ったその本です。」

“which”が消え去りましたね。

使い分けはもはや気分で、という感じです。
長くゆっくり話したければ“which”を言い、
短くシンプルに話すなら“which”は言わない。

こうなってくると完全に英語の本質丸出しです。

まず“This is the book.”と結論を言ってしまい、
補足的な情報の“I bought”とか“yesterday”とかは
後回しで充分、という感じですね。
英語の感覚を象徴する話し方かもしれません。

今日の復習と次回の予告

さて、今日は代名詞を使って
文章をつなげるバリエーションを学びました。
前回の復習と合わせて以下にまとめます。

  • 英語は繰り返しを嫌うので
    前の文章に出ている同じ言葉は

    代名詞にするのが原則。
  • 繰り返される言葉が
    人なら”who”、
    物なら”which”で
    文章をつなげられる。
  • 2つ目の文章の重複部分が
    「~を
    の場合

    “which” “whom”は省略できる

今回は「省略」して良いものが登場しました。
省略には他のパターンもあります。
それについてはまた別の機会に話します。
次回は“which”や”who”以外の代名詞について
学びを進めていければと思います。

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