引き続き、文章をつなげて、
長く話す方法を学んでいきましょう。
今日の目標は
代名詞を使って文章をつなげる
です。
では、早速内容に入っていきましょう。
代名詞の復習
まずは代名詞の復習からです。
これについては以下のブログをご覧ください。
このなかで、覚えておかなくてはいけないのは
以下の表です。左から右に100回ぐらい唱えて
サクッと覚えてしまいましょう。
念のため、改めて再掲しておきますね。
~は | ~の | ~を | ~のもの |
I | my | me | mine |
you | your | you | yours |
he | his | him | his |
she | her | her | hers |
they | their | them | theirs |
it | its | it | its |
who | whose | who(m) | – |
which | whose | which | – |
that | – | that | – |
今日の学習では、最後の3つを使います。
「~は」というところで言うと
“who”と“which”と“that”ですね。
これらを使って文章をつなげていきます。
代名詞を使って文章をつなげる方法
- I know a person.
「私はある人を知っている。」 - The person is a consultant.
「彼はコンサルタントです。」
この2つの文章をつなげてみましょうか。
簡単に日本語でつなげれば…
私はある人を知っていて、
その人はコンサルタントである。
ということさえ伝われば良さそうです。
まずは代名詞でつなぐことを考えずに、
既に知っている知識でつなげてみましょう。
つなげる言葉を使ってつなぐ
- I know a person.
「私はある人を知っている。」 - The person is a consultant.
「彼はコンサルタントです。」
普通に“and”でつなげればよさそうですね。
andでつなぐ
I know a person, and he is a consultant.
「私はある人を知っていまして、その彼はコンサルタントなんです。」
良い感じですね。今回はたまたま“person”が
男性だったということで“he”になっています。
もうあとはどう言い換えるかだけなんですが
こんな言い方でも良いんじゃないでしょうか。
I know a person, and his job is consulting business.
「私はある人を知っていて、その彼の仕事はコンサルなんです。」
こんな感じでも同じような意味ですね。
自分の好みで自由に文章を作り変える感じです。
後半の文章の動詞を変えてしまっても良いです。
こっちの方がより自然かもしれません。
I know a person, and he engages in consulting business.
「私はある人を知っていて、彼はコンサル業に従事しています。」
“engage in ~”で「~に従事している」ですから
上記でも同じ意味ですし、あるいは、
I know a person, and he works for a consulting firm.
「私はある人を知っていて、彼はコンサルティングファームで働いている。」
“work for ~”で「~で働いている」です。
つまりこれも同じ意味になるわけです。
言い方はいくらでも思いつきますね。
学校で学んできたこととは違って、
正解は一つではないということを
改めて肝に銘じておきましょう。
他にも“but”を使ってもよさそうです。
butでつなぐ
I know a person, but he is a consultant.
「私はある人を知っているんですが、彼はコンサルタントなんです。」
この場合の”but”は、もちろん「しかし」です。
ですが今回のように「~ですが」ぐらいの感じで
必ずしも逆説じゃないんだけど、
文章を軽くつなげる際に使えたりします。
この感覚は日本語でも一緒ですよね。
逆説じゃないんだけど「~が」って言いますね。
よく言うのは、
Excuse me, but ~
「すみませんが、~」
こんな感じで使い勝手は良いので
知っておきましょう。
代名詞を使ってつなぐ
ではいよいよ本題です。
先ほどのように、つなぐ言葉を使って
文章をつなぐ方法はいくらでもあります。
なので、無理に今から説明する方法で
つながなくても良いという説はあります。
ですが、やはり方法は知っておくべきですね。
相手は容赦なく使ってくるでしょうし、
自分が話す時にもいろんな方法を知っている方が
相手に与える印象も単調にならずに済みます。
例文はさきほどのもので考えましょう。
- I know a person.
「私はある人を知っている。」 - The person is a consultant.
「その人はコンサルタントです。」
考え方としては、代名詞の特性そのものです。
もっと言うと、英語の本質そのものです。
つまり、英語は繰り返しを嫌う言語なので
前の文章にでている同じ言葉は代名詞にする。
それだけと言えばそれだけです。
この2つの文章で明確に繰り返されているのは、
以下の青下線で示した“person“です。
- I know a person.
「私はある人を知っている。」 - The person is a consultant.
「その人はコンサルタントです。」
この繰り返しをさけ、かつ文章をつなげるために
代名詞の“who”を使います。
こんな感じです!
I know a person who is a consultant.
「私はコンサルタントの知り合いがいる。」
もとの2つの文章と見比べてください。
もとの文章をほぼ変えることなく、
“who”を使って文章をつなげられました。
簡単でしょう。
日本語で訳す時には後ろの文章から
訳した方が日本語らしくなりますが、
実際に英語で会話しているときには
前から結論ファーストで解釈するしかないです。
「私はある人を知っているんですよ、
その人はコンサルタントなんですけどね。」
みたく前からどんどん解釈していきましょう。
このつなげ方を使えば、
かなり文章がスッキリしてきますよね。
単語数が減っていますからスッキリします。
では、さきほど出てきた例文の中で、
以下のものをつなげるとしたらどうでしょう。
- I know a person.
「私はある人を知っている。」 - The person’s job is consulting business.
「その人の仕事はコンサル業です。」
これも“person”が完全にかぶっています。
青の下線で示しますね。
- I know a person.
「私はある人を知っている。」 - The person‘s job is consulting business.
「その人の仕事はコンサル業です。」
今回は後半の文章に“‘s“がついています。
「~の」にあたる表現です。
「その人の」の「の」にあたるものです。
代名詞の変化の仕方を思い出しましょう。
「~の」の部分に注目です。
~は | ~の | ~を | ~のもの |
who | whose | who(m) | – |
which | whose | which | – |
that | – | that | – |
ということで“whose”を使えば正解です。
- I know a person.
「私はある人を知っている。」 - The person‘s job is consulting business.
「その人の仕事はコンサル業です。」
上記をつなげるには
I know a person whose job is consulting business.
「私は仕事がコンサル業の知人がいる。」
今回、たまたま2つの文章でかぶっていたものが
人だったため、代名詞は“who”を使いました。
かぶっているものが物の場合は“which”です。
最後の行にある“that”は人でも物でも言えます。
好みで使い分けていただければ大丈夫です。
今日の復習と次回の予告
さて、今日は代名詞を使って
文章をつなげるということをやってきました。
- 英語は繰り返しを嫌うので
前の文章に出ている同じ言葉は
代名詞にするのが原則。 - 繰り返される言葉が
人なら”who”、
物なら”which”で
文章をつなげられる。
次回は、この代名詞で文章をつなげる方法の
バリエーションをさらに学んでいきましょう。