“it”を使って英語の文章をつなげる

これまで、文章をつなぎながら
長く話していく方法として

  • つなぐ言葉を使う
  • “to”でつなぐ
  • “ing”でつなぐ

という3パターンを学んできました。

本日は、これらの組み合わせで

“it”を使って文章をつなぐ

というやり方を学んでいければと思います。

目次

“it”を使って文章をつなげる

“it”で文章をつなげていく方法を学ぶにあたり
改めて肝に銘じておくべきは英語の本質です。

つまり、

とにもかくにも結論ファースト。
細かいことは後回し。

この考え方でしたね。
万一忘れている人がいれば以下のブログで
改めて復習しておいてください。

今日学ぶ方法で大事なのは、
とりあえず思ったことの結論を言うこと。

例えば…

It is ●●
「(それは)●●です」

という具合に、まず言ってしまうことです。
この場合の“it”には意味は無いかもしれません。
なので一旦訳としてはカッコでくくっています。

もっと具体的に見てみましょう。

It is dangerous.
「(それは)危険です。」

とりあえず結論として「危険である」ことを
まずは言ってみた。そんな文章ですね。

聞き手としては、

何が危険なの!?

と聞きたくなることでしょう。
その「危険」と言っている内容を、
後から補足して伝える方法です。

まさに、結論ファーストである英語の本質
もろに表れている文章だと思います。

では、細かな内容を補足していく方法です。
これは3パターンあります。

“it”と”to”でつなげる

It is dangerous.

と言った時の“it”の内容を、
後から“to”を使って補足する方法です。

It is dangerous to bathe in this river.
この川で泳ぐのは危ないよ。」

“bath”というのはお風呂という名詞ですよね。
この単語に“e”をつけると動詞化します。
名詞の最後に”e”をつけると動詞化することが
あるのでこれを機に知っておきましょう。
この場合の“bathe”お風呂に入る、なんですが、
「川」という話ですので文脈的に考えると
「泳ぐ」という具合に訳すのが適切ですよね。

ということで“it”の内容を”to”で受けたのです。
なかなか便利ですよね。

これ、裏を返せば、

To bathe in this river is dangerous.

と言っても全く問題ない、ということです。
ただし、こうなってくるとちょっとだけ
主語が頭でっかちになりますね。
この文章の主語は“To bathe in this river”です。
英語のリズムや感覚からすれば、
主語から動詞までの距離は、できれば短い方が、
言う方も聞く方も気が楽です

この感覚は、きっと日本語でも同じでしょう。

なので、とりあえずよくわからないけど

主語で意味もなく”it”と言い、
結論を短く言いながら

“it”の内容をその場で考えて、
“to”で細かいことを補足していく

というのはなかなか便利な話し方だと思います。

“it”と”ing”でつなげる

“it”“to”で文章を長く話す方法と全く同じ要領で
“it”“ing”で文章をつなげることができます。

It is dangerous bathing in this river.

これで先ほどと同じ意味になります。
どう違うのか?と言われるとかなり微妙です。
ニュアンスの話です。

名詞を動詞化する方法のところの説明を
少し思い出してください。以下のブログです。

これらのブログで
“to”は前向き、”ing”は後ろ向き
そんなニュアンスがあるという話をしました。
これ、言い方を変えれば
“to”は未来、”ing”は過去
とも言えます。まぁ、万能ではないのですが。

ただ、感覚的にはそのように思っておくと
何かと納得できることが多いのも事実です。
例えば「初めまして」という意味で
超有名な“Nice to meet you.”という言い方。

これ、実際には

(It is) nice to meet you.

という文章なのです。この最初の“It is”
大胆にも省略してしまったわけです。
基本に忠実に行けば、
「あなたに会えることは良いです!」
と言っているわけですよね。
これを意訳して「初めまして」
日本語にしているに過ぎません。

これがもともとの文章だとすれば、
“to meet”の部分を“meeting”にしても
成立するはずで、実際によく言います。

(It is) nice meeting you.

最初の”It is”は省略してしまって、
“Nice meeting you!”とだけ言う。
これは実際の会話でもよく言います。

これらがどう違うかと言われれば
“Nice to meet you.”は初めて会う時が多いです。
ニュアンスで言えば「会え嬉しい」
つまり現在~未来のニュアンス
それに対して“Nice meeting you.”は、
初めて会って、その会合が終わった後、
「さようなら」のタイミング
で、
握手をしながら言うことが非常に多いです。
ニュアンスで言えば「会えことが嬉しい」
今日、この時間を過ごせたのが嬉しいという、
やや過去のニュアンス

こんな感じの違いを意識しておくと
大体の表現は納得できます。

“it”と”that”でつなげる

最後に、“it”の内容を“that”で受ける方法です。

It is dangerous that you bathe in this river.

“that”というのは文章と文章をつなぐ言葉なので
その後には普通に主語と動詞がきていますね。

とりあえず“it”と言って結論を言い、
“that”以下で完全な文章をつなげられるため、
非常に使い勝手が良い言い方ですよね。

今日の復習と次回の予告

今日は”it”を使って文章をつなげたり、
長くしていく方法を学びました。
とりあえず結論を簡単に先に言ってしまうので
その間に次に言うことを考えることができます。
日本語母語話者にとっては使い勝手が良いです。

主語で意味もなく”it”と言い、
結論を短く言いながら

“it”の内容をその場で考えて、
“to”や”ing”や”that”で

細かいことを補足していく

次回は代名詞を使って文章をつなげる方法
学んでいきましょう。

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