“ing”を使って英語の文章をつなげる

前回は文章と文章をつなぐ方法として、
“to”を使う方法を学びました。

今日は

“ing”を使って文章をつなげる

ことを目指して学習を進め、
文章をつなぐ表現の幅を広げていきましょう。

目次

“ing”の復習

早速ですが今日の主役の“ing”の復習です。
本ブログでは動詞を名詞化する方法の一つとして
“ing”の使い方を以前学びましたね。
これは“to”と基本的には同じ役割でした。

まずはそちらを思い出しておいてください。
以下のブログで復習できます。

つまり今回学ぶ文章のつなぎ方というのも
前回学んだことと同じ要領で、
動詞を名詞にしながら文章をつなぎます。
やはり動詞が肝という理解になります。

では具体的に見ていきましょう。

“ing”を使った文章のつなぎ方

例えば、以下のような
2つの文があったとしましょう。

  • You will turn to the right.
    「あなたは右に曲がる。」
  • You will find the station.
    「あなたはその駅を見つける。」

これを繋げてみましょうか。
要するに

右に曲がれば駅があります。

という道案内の文章になりそうですね。

やはり前々回に学んだ「つなぐ言葉」を使えば
容易につなげることができると思います。

少し考えてみてください。

なお、「つなぐ言葉」を復習したい方は
こちらのブログ参照です。

「つなぐ言葉」を使ってつないでみる

思い浮かべてみましたか?
比較的簡単なのは“and”を使うことでしょう。

“and”を使ってつなぐ

You will turn to the right, and find the station.

まぁ、良さそうですよね。

今度また別の機会でも説明しますが、
主語を省略していきなり動詞から始めれば
相手にその動詞を使ったお願いをすることが
できます
。以下のような感じです。

Turn to the right, and you will find the station.
「右に曲がってください。そうしたらあなたは駅を見つけるでしょう。」

2つ目の文章の方では主語が復活しました。
まぁ、主語を復活させなくても良いのですが、
“and”が文法的に同じものをつなぎますので
主語のあるなしで訳し方が微妙に変わります
主語がある場合は上記の通りです。

一方で主語を無くした場合には、
“and”がつないでいるものが以下の
水色の線の通りとなりますね。

Turn to the right, and find the station.
右に曲がって、駅を見つけてください

主語がなくていきなり動詞で始まる“turn”
同じく主語がなくていきなり動詞の“find”
つまり、この2つの文章は

  • Turn to the right.
    「右に曲がってください。」
  • Find the station.
    「駅を見つけてください。」

そんな2つの文章をつなげていることになります。
ですから、先ほどのような訳になるのですね。

Turn to the right, and find the station.
右に曲がって、駅を見つけてください

この「相手にお願いする方法」
また別の機会にしっかりご説明します。
いずれにせよ、お願いする文章にしても
2つの文章をつなげた結果の意味に
大きな差はそこまでないと言えるでしょう。
訳す必要があるときに訳し方が変わるだけです。

他にもつなぎ方を思いつきますでしょうか?

“then”を使ってつなぐ

文章の意味を考えれば“then”を使った方が
より「順番感」が出て良いかもしれませんね。

You will turn to the right, then you will find the station.
「あなたは右に曲がります。それから、駅を見つけるでしょう。」

文章同士の繋がりがさらに明確になって
より良いかもしれません。

もう一つぐらい、思いつきますね。

“if”を使って文章をつなぐ

If you turn to the right, you will find the station.
もしもあなたが右に曲がれば、駅が見えます。」

“and”“then”“if”なら、文章の繋がり的には
“if”が一番しっくりくる感じがしますね。
まぁ、どれでも通じますけどね。

いずれにせよ、文章をつなぐ言葉を使えば
文章同士を繋げるのは簡単、ということですね。

では今日のメインです。お待たせしました。

“ing”を使ってつないでみる

こんな感じで言います。

Turning to the right, you will find the station.

この言い方も“to”での文章のつなげ方と同様、
つなげる文章の主語が同じ場合に使えます。

一体、文章に何が起きたのでしょうかね。
改めて見てみましょう。

  • “if”が無くなった
  • 主語”you”が無くなった

とりあえず上記2つの出来事が起きていますね。

そう、つまり一言で言えば、

“ing”を使えば
「つなぐ言葉」と「主語」を
兼ねて文章をつなぐことができる

なんだか便利そうですよね。
ただ、ちょっと厄介なのは、
お気付きだと思いますが…

つなぐ言葉が省略されてしまうので
意味をつかみにくくなってしまう

ということも起きやすいですね。
ですので、前後の文脈が明らかな時に
使うようにすると、意思疎通としては
より良いでしょう。

“ing”を使った文章のつなぎ方には
様々な表現があるのですが、
今日のところは説明した通りの
基本的な部分だけにとどめます。
必ず知っておかなくてはいけない
表現もそれなりにありますので
それはまた別の機会で触れましょう。

また、意味をつかみにくくなってしまう、
ということを逆手にとって、
わざと前後の文章の繋がりを曖昧にしたい時にも
使うことができるでしょう。

一体それってどんな時なの??

という声が聞こえてきそうですが、
分かりやすい場面で言えば、書き言葉で、
小説とか、ちょっと読み手に想像させる感じの
場面
で使ってみるのもありでしょう。
あるいは、話し言葉でも同様で、
あまり細かいことを気にしない場面で
瞬発的にさらっと表現したい時
もありです。

そう考えると、前後を曖昧にしたくて
言っている可能性がある文章に対して
あたかも正解があるかのように訳させる
受験英語というのは微妙にナンセンスかも。
ちなみに受験では分詞構文と言われます
(文法用語は覚えなくて良いですよ)。

受験で問われるとしたら、どう読んでも
前後の解釈が曖昧にならない場面で
使われているものを訳させてくるはずです。

ということで、本日の内容はここまででした。

今日の復習と次回の予告

今日は、つなぐ言葉を改めて復習しつつ、
“ing”を使って文章をつなげる方法を学びました。

“ing”を使えば
「つなぐ言葉」と「主語」を
兼ねて文章をつなぐことができる

次回はこの“to”“ing”の組み合わせで
“it”を使って文章をつなげる方法です。
日本語を母語とする我々にとっては
なかなか便利なやり方をご説明していきます。

引き続き、学びを進めていきましょう。

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