“to”を使って英語の文章をつなげる

前回は文章と文章をつなぐ方法として、
つなぐ言葉そのものを学びました。

今日は

“to”を使って文章をつなげる

ことを目指して学習を進め、
文章をつなぐ表現の幅を広げていきましょう。

目次

“to”の復習

早速ですが今日の主役の“to”の復習です。
本ブログでは動詞を名詞化する方法の一つとして
“to”の使い方を以前学びましたね。

まずはそちらを思い出しておいてください。
以下のブログで復習できます。

つまり今回学ぶ文章のつなぎ方というのは
動詞を名詞にしながら文章をつなぎます。
というとちょっと小難しく聞こえますが、
まぁ、難しいことは考えずに、
動詞が肝なんだな、ぐらいの理解で大丈夫です。

では具体的に見ていきましょう。

“to”を使った文章のつなぎ方

例えば、以下のような
2つの文があったとしましょう。

  • We went to the restaurant.
    「我々はレストランに行った。」
  • We found it was closed.
    「我々はそれが閉まっていると知った。」

2つ目の文章の“found”“find”の過去形ですね。
過去形については以下を復習してください。

“find”の基本的な意味は「見つける」ですが、
文脈によっては「わかる」「理解する」という
意味にもなります。日本語でも似てますよね。

さらに、2つ目の文章では前回の学びが
活かされています。“we found”の後に
“it was closed”という文章が続いています。
「我々は見つけた(分かった)」と結論を言い、
分かった内容を文章にしてつなげていますよね。
「それが閉まっていること(が分かった)」です。

そう、“found”の後には“that”が隠れています。
“that”は言わなくても良いので書かれていません。
完全に前回の学びそのものです。
念のため、以下で復習しましょう。

では本題。この2つの文章をつなげてみましょう。
2つ目の文章の主語である“it”
“restaurant”ということになりますね。

要するに

みんなでレストランに行ったんだけど閉まっていた。

という悲しい文章です笑

取り急ぎは、前回学んだ「つなぐ言葉」を使えば
割と容易につなげることができると思います。

ちょっと考えてみてください。

「つなぐ言葉」を使ってつないでみる

思い浮かべてみましたか?
比較的簡単なのは“and”を使うことでしょう。

“and”を使ってつなぐ

We went to the restaurant, and found it was closed.
「我々はレストランに行った。そしてそれが閉まっていたことを知った。」

“and”は文法的に同じものをつなぎますので、
“we went”と”we found”をつないでいます。
従って、2つ目の文章の“we”は省略しても
聞き手としては特に違和感ありません。
同じ主語の文章であることは想像つきます。
“we”としっかり言ってあげても問題なしです。

他にもつなぎ方を思いつきますでしょうか?

“but”を使ってつなぐ

文章の意味を考えれば“but”を使った方が
より「逆説感」が出て良いかもしれませんね。

We went to the restaurant, but it was closed.
「我々はレストランに行った、閉まっていた。」

文章同士の繋がりがさらに明確になって
より良いかもしれません。

だとすると、もう一つ、思いつきますね。

“though”を使って文章をつなぐ

We went to the restaurant, though it was closed.
「我々はレストランに行った。けれども閉まっていた。」

訳し方は意味さえ正しく伝わればいかようにも。
受験勉強で習ったように「閉まっていたが、
我々はレストランに行った。」
でも良いです。
意味は一緒ですからね。

あるいは“though”を言う場所を変えて、
以下のように言ったとしても、
意味はほぼ同じかもしれません。

Though we went to the restaurant, it was closed.
「我々はレストランに行った、閉まっていた。」

微差と言って差し支えないでしょうね。
“though”の位置をさらに変えても良さそうです。

We went to the restaurant. It was closed, though.
「我々はレストランに行った。でも閉まっていたんだよね。」

こんな具合に、文章のつなぎ方、もっと言うと、
文章の作り方というのは話者の自由
です。
学校で英語を学ぶと、まるで正解が一つしか
ないように錯覚してしまうのですが、結局、
英語はコミュニケーションですからねぇ。
意図さえ正しく伝わればそれが正解でしょう。
(こんなことを言うと先生達に怒られますね汗)

さてさて、復習はこれぐらいにして、
今日のメインです。お待たせしました。

“to”を使ってつないでみる

恐らく先ほどの2つの文章をつなげる、
ということで言えば、英語の母語話者は
“to”を使ってつなげることを最初に
思いつくのではないかと思います。
シンプルに、単語数が少なくなるからです。

こんな感じで言います。

We went to the restaurant to find it was closed.
「我々はレストランに行ったが、閉まっていた。」

2つの文章の主語が同じならこう言えます。
考え方としては、英語の本質そのものです。
つまり、結論ファーストで文章を紡ぐだけ。

“We went to the restaurant”は明確に結論です。
これだけで文章はある意味で終わっていますね。
でも、言いたいことがまだあった。
そこで“to”を使って、動詞を続けていくことで
さらに文章を長くしていく方法です。

“to”に文章をつなげる役目があることなどは
学校ではまず教わらないと思います。
文法用語は覚えなくても良いんですけど、
学校で習う単元としては“to”は不定詞でしょう。
正確には不定詞の副詞的用法というやつです。
ですがここでは“to”をまるで接続詞的に使う、
そんな解釈で敢えてお伝えしています。

というのも、英語のネイティブと話していると、
明らかに文章をつなげる意識で”to”を
使っている
ことがよくわかるのです。

我々も日本語を話している時、
長く話す時には途中で「あ~」とか「う~」とか
「え~と」とか、意味のない音を挟みますよね。
次に何を言うか考えている時に無意識で
このような音を出していると思います。
英語のネイティブの場合には、この無意識の
考え中の音を“to”で言う人が結構いるのです。
無理やり文字で再現すると

“~ to…to ●● ~”

みたいな感じで、“to”を連発しながら、
次に言う動詞を考えて文章を長くするのです。
これは明らかに“to”を使って文章を
つなげていこうとする意識だと思われます。
結論を先に言い、それ以外は後から補足する。
その補足を動詞で表現できる場合には
“to”を使って文章をつなげていきます


我々のような日本語を母語とする
ノンネイティブからすると、この“to”を極めれば
次に話すことを考える時間稼ぎに使える
小手先のテクニック
にもできるというわけです。

今日の復習と次回の予告

今日は前回の復習も多めに、
“to”を使って文章をつなげる方法を学びました。

結論を先に言い、それ以外は
後から補足その補足を動詞で
表現できる場合には”to”を使って
文章をつなげていける。

次回は“ing”を使って文章をつなげる方法です。
このように文章をつなげるという同じ役目でも
様々な方法を知っておくと、より表現豊かに
コミュニケーションができるようになります。
引き続き、学びを進めていきましょう。

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