文章をつなぐ方法を学ぶ初回は、
そのつなぐための言葉を知ることから始めます。
今日の目標は
文章と文章をつなげる言葉を知る
ということでやっていきましょう。
文章と文章をつなげる言葉
早速、言葉自体を知っていきましょう。
列挙して、例文も添えておきますね。
とりあえず全部で13個あります。
数はありますが、英語学習の初心者であっても
知っている言葉も半分ぐらいあると思います。
- and
-
説明不要の言葉かもしれません。
「~と~」「~、そして~」
という具合に
言葉や文章を繋ぎます。More and more people choose to live, work, and study abroad, and it helps their careers.
「ますます多くの人々が海外で生活し、働き、学ぶことを選んでいて、それによってその人達のキャリアが助けられている。」一気に例文の長さが長くなりました。
冒頭、more and moreです。
以下で復習しましょう。英語の比較表現における慣用表現 比較表現については今日で最後です。今日学ぶのは 比較表現における慣用表現 です。決まり文句というやつですね。 これが受験勉強だと非常に微妙なニュアンスを日本語で… -
次に出てくるandは単語を繋いでいますね。
文法的に同じものを繋ぎます。
ここではto liveとto workとto studyを
繋いでいると考えます。
ここ、それぞれ動詞が名詞化されているので
改めてこれも復習しましょう。英語の動詞を名詞にする方法その①~”to”を使う~ 今日の学習の目標は 動詞を名詞にする です。 いきなりそんなことを言われても、 そもそも動詞を名詞にしたい時ってどんな時だろう? などと思われるかもしれません。 … -
その次のandは文章を繋いでいます。
こんな感じで使っていきます。 - or
-
「~あるいは~」
という形で言葉や文章を繋ぎます。
文脈によって「~言い換えると~」
「~さもなくば~」
という意味にもなります。いずれにせよ
「あるいは」という意味さえ覚えておけば
どうにでも解釈できます。
ここでのポイントはandと同じで、
文法的に同じものを繋ぐ
ということです。Which do you like best, apples, oranges, or grapes?
「りんご、みかん、ぶどう、どれが一番好き?」 - but
-
これも同じく説明不要シリーズです。
「~しかし~」という意味です。He is smart, but at the same time he’s pretty clever.
「彼は頭が良いが、同時にとてもずる賢い。」 - because
-
これも知っている人が多いでしょう。
「~なぜなら~」です。
英語らしい表現で、まず結論を言って、
その後でその理由を補足するのが多いです。I respect him because he knows everything.
「私は彼を尊敬している。なぜなら彼はなんでも知っているからだ。」英語では一つの文章でしたが、日本語訳は
文章を2つに分けました。別に、1つの文章で
訳しても良いのですが、「なぜなら」という
意味さえ知っていれば、もはや訳し方は
どうとでもなるという良い例ですね。 - if
-
これもみんな知っているでしょう。
「もし~ならば」の「もし」です。If it rains tomorrow, the event will be postponed.
「もしも明日雨が降れば、イベントは延期される。」 -
“if”やこの後でてくる “when” “before”
など、時や条件を伴う文章については、
未来のことも現在の形で書きます。
“it rains”となっていますね。 - when
-
「~の時」です。
I read books, when I’m free.
「私は暇な時、本を読みます。」 - while
-
「~の間」です。
I often went shopping while I was in Tokyo.
「東京にいた間、私はよく買い物に出かけた。」“go shopping”で「買い物に行く」です。
- after
-
「~の後」です。
We enjoyed the party after we finished the job.
「その仕事を終えた後、我々はパーティーを楽しんだ。」 - before
-
「~の前」です。
I have to do the job before I forget it.
「忘れる前にその仕事をしなくてはならない。」 - though
-
「~だけれども」です。
Though it was hard, I finished the job.
「難しかったが、その仕事を終えた。」 -
“though”は話し言葉の場合は、もはや文章の
どこに入れても良い場合もあります。 - since
-
「~して以来」です。
ずっと続いていることを言う文章で
よく使われます。英語でずっと続いていることを言う表現 ここまで、時間を操る表現として未来・現在・過去の言い方を学んできました。 今日の学ぶ内容は ずっと続いていることを言う です。 これ、例によって簡単ではあるんで…文脈によっては「なぜなら」という
意味にもなり得ます。I’ve known him since I was a child.
「子供の頃から彼を知ってる。」 - that
-
「あれ」という代名詞でしたが、
文章を繋げる時にも使えます。
その場合は、特に日本語に訳しません。I think that he is right.
「私は彼が正しいと思う。」英語の本質がよく表れています。
「私は思います」と先に言ってしまい、
どう思うのか、ということについては
思う内容をthatと言って続けます。このthatは言わないことも多いです。
省略してしまって良いのです。
例えばこんな感じです。I think he is right.
thatが消えました。
英語を勉強し始めたばかりの人は
I think (that) ~を連発しがちです。
非常にお手軽に文章を長くできるし、
実際に自分の考えを表明する機会は
英語で話す際に多いからです。
全くそれで問題ありません。
ただ、あまりに連発すると表現の幅が
少なく思われてしまうので
“think”以外の単語で表現したり、
あるいはニュアンスの言葉で話したり、
次回以降で学ぶ文章の繋げ方を
織り交ぜたりして少しずつ長く
話すことに慣れていきましょう。 - otherwise
-
これは意味が非常に多いので文脈次第です。
基本的には「そうでなければ」という
ニュアンスをおさえておけば良いでしょう。You should go at once, otherwise you’ll be late.
「すぐに行くべきです。そうでなければ遅れてしまうでしょう。」先ほどの話の続きですが、この文章は
ニュアンスを表す“should”を使っています。
このようにニュアンスの言葉を使えば、
“I think that ~” と言わなくても、
「あなたはすぐに行くべきだと思うよ」
という具合に自分の考えを表明できますね。
復習が必要な人は以下で復習してください。英語の動詞に細かなニュアンスを込める言葉 さて、本日から数回の学びの目標は 英語で細かいニュアンスを伝える です。 これも全く難しくないのでコーヒーでも飲みながらサックリと学んでいただければ幸いです。 …
今日の復習と次回の予告
今日は文章を繋ぐ言葉を羅列しました。
半分どころか、ほぼ全ての単語を
知っていたという人も少なくないでしょう。
なお、一般的には今日学んだ言葉のうち
“and” “or” “but”を等位接続詞、それ以外を
従属接続詞として、訳す順番も決まっている、
そんなふうに習った人も多いと思います。
例えば、従属接続詞の方から訳していく、
そうでないと間違いである、という感じに。
ただ、現実問題として訳し方に決まりはなく、
会話を想定すれば英語が聞こえてくる順番で
頭から解釈するしかないわけです。
そういうわけで、このような文法的な説明は
意図的に省きました。その旨、補足までです。
次回は“to”を使って文章を繋げていく方法です。