前回は英語で比較表現の非常に初歩的な考え方と
基本的な表現の仕方について学びました。
本日は少しだけ学びを進めて、表現の幅を広げ、
倍数表現や同等表現
これらをできるようにしていければと思います。
倍数表現
まずは倍数表現です。
倍数というのは小学校の算数で習いますが、
要するに2倍、3倍、みたいな、
そういう掛け算で表されるやつですね。
「●倍」の言い方
「●倍」を英語でどう言うか。
これは簡単で“times”を使います。
- 2倍:twice
- 3倍:3 times
- 4倍:4 times
- 5倍:5 times
2倍だけ例外ですが、
それ以外は極めて簡単な法則ですね。
ちなみに“times”が複数になっているのは
当然、複数倍だから、ということです。
倍数の決まった言い方
これで何倍、という言い方はわかりました。
あとは、比較対象が必要ですよね。
例えばビジネスのプレゼン中に
AとBの棒グラフを見せながら
AはBの3倍です。
などと言いたいことはいくらでもあります。
そういう時には、
A is 3 times as large as B.
「AはBの3倍の大きさです。」
と言う言い方が基本になります。
ここでのポイントは“times”に加えて、
形容詞が2つの”as”に挟まれることでしょうね。
英語の結論ファーストの法則に従い、
「Aは3倍です」とまず結論を言います。
聞き手からすれば
何がどう3倍なの!?
と聞きたくなりますので、
「大きさがBの(3倍です)」というように
後から細かいことを補足していきます。
完全に英語の考え方の通りです。
ここで知っておくべきは以下の通りですね。
倍数表現の基本は
“● times as 形容詞 as”
ちなみに今の例文の場合、実際には
そのグラフで何が表現されているかによって
形容詞は当然ですが変わってきます。
単純に何かの数であれば“large”で問題ないです。
お金の量であれば数えられない名詞につく
形容詞なので“much”が妥当でしょう。
「数えられる名詞/数えられない名詞」については
以下のブログで復習しておきましょう。
他にも、倍数の言い方はいろいろあります。
ただ、この言い方が一番正確で、
聞き手にとっての解釈を統一しやすいです。
他の言い方は、意外と聞き手から、
それって3倍なの?4倍なの?とか、
微妙なところを突っ込まれたりしがちです。
ですので、そのあたりの細かな表現は、
今学んだ超基本形をしっかり押さえてから
覚えても遅くはありません。
無理のないペースで学んでいきましょう。
同等表現
そうしたら次は同等表現です。
AはBと同じぐらいの大きさです。
みたいな話ですね。
ここまでの考え方を知っていればもう簡単です。
この場合は倍数ではないので、先ほどの文章の
倍数の部分を取ってしまうだけです。
A is as large as B.
「AはBと同じぐらいの大きさです。」
これだけなのです。
要するに、先ほどの倍数表現さえ知っていれば
同等表現も普通に言えてしまうということです。
ちょっとしたニュアンス
今日学んだことだけで、ちょっとした
ニュアンスも言えてしまいますよ。
~の半分
AはBの半分の大きさです。
これならどうでしょう?
倍数表現の「●倍」のところを工夫すれば
言えそうですよね。
A is half as large as B.
迷うことは何もなくて半分という意味を表す
“half”を知っていれば上記のように言えます。
~ほどではない
AはBほどの大きさではない。
これはどうでしょう?
「ほどの大きさではない」というのは
やや微妙なニュアンスですよね。
このニュアンスは、Bと同じぐらいなんだけど
実際にはBまではいかない、というところです。
要するに同等表現の否定で言えるでしょう。
A is not as large as B.
「AはBほどの大きさではない。」
こんな感じで、今日学んだことは1つだけですが
これだけでも微妙なニュアンスを表現できます。
今日の復習と次回の予告
ということで、英語での比較における
倍数表現、同等表現をやってきました。
とは言っても、学んだことは1つだけです。
倍数表現の基本は
“● times as 形容詞 as”
前回学んだ基本的な考え方と、
今回学んだこれだけで、結構なんとか
様々な場面を切り抜けられます。
次回は決まり文句に近い話をします。
受験英語の世界では苦手意識を持つ生徒が
まぁまぁいる部分なのですが、
難しい部分を盛大に端折るとともに、
ちょっと邪道な説明の仕方をすることで
切り抜けていきましょう。